> > ファインシリコン塗料で甦る、コケのある屋根

ファインシリコン塗料で甦る、コケのある屋根

川崎市多摩区での屋根塗装。

まずは高圧洗浄です。スレートにこびり付くように生えている苔を150キロ圧の高圧洗浄機で、剥がすように洗い落とします。

この時に、古い塗膜も流れ落とすことで、塗装に最適な下地の準備も整えます。

CIMG1211_R

 

 

高圧洗浄が終了した後は、雨抑え部分をケレンします。スレート部分は水圧で程良く傷がつくのですが、鉄部分は水圧で傷がつきません。

鉄はフラットな面で、このまま塗装をすると引っ掛かりがないため、剥がれやすい塗装になってしまいます。わざと細かい傷をつけることで、塗料が引っ掛かる場所を作ってあげます。

雨抑えは、微細な揺れを敏感に感じ取って、抑えている釘が抜けかけていることも多いので、ケレンの最中に打ち込んであげるのも忘れません。

 

CIMG1218_R

 

CIMG1219_R

CIMG1220_R

 

鉄部には、錆び止め塗料を塗りました。アンテナの足や雨押さえ、見えていませんが雪止めまで鉄部分は全て塗ります。

仕上げの色が黒い色になるので赤色を使っていますが、仕上げの色によって錆び止めの色は変えます。今回は仕上げが濃い色合いだったので、赤い色を使用。反対に、淡い色合いのものであれば白い錆び止め塗料を使用します。

錆び止め塗料を塗布することで、錆びの発生を抑制し、塗膜剥がれを予防する事が出来ます。

 

CIMG1221_R

 

屋根下の鉄部部分にも錆び止めを塗装。こちらは筋交い刷毛で塗装している様子です。刷毛目が出ないよう丁寧に、塗り線も残らないよう、重ねて塗るのも忘れません。

 

CIMG1226_R

 

錆び止めが終わったら、スレート自体に下塗りを塗布していきます。透明で浸透性のあるシーラーなので、塗ったあとは水でぬらしたような見た目に。

この下塗り塗料が塗料と素地の接着剤の代わりになるので、しっかりと塗布していきます。

 

CIMG1231_R

 

こちらは中塗りをしているところです。ファインシリコンベストという塗料を塗布中。鉄部にも同様に塗布し、

スレートはローラーを縦横に転がして隙間までしっかりと塗り込んでいきます。一度たっぷりと塗料を付けたローラーで軽く塗料をきり、先端を塗り面に付けてから広げるように転がすことで、ローラーの塗り線が出ず綺麗な塗装面が仕上がります。

 

CIMG1274_R

 

 

 

CIMG1275_R

 

上塗りの前に、ダメ込みを行いました。ダメ込みとはローラーが入りづらいようなところに先に筋交い刷毛で塗ることで、塗り残しを阻止する役割があります。

今回はスレートとスレートの隙間があったので先に塗り込んでおきました。

CIMG1274_R

 

ダメ込みが終わったら、スレート全体へのローラー塗装です。

 

 

 

CIMG1290_R

 

CIMG1291_R

 

 

先にダメ込みをしていることで、ローラー作業がスムーズに進みました。スレート一枚を塗るようにローラーを横に転がしてから、仕上げに縦にローラーを転がす事で綺麗な塗装面が仕上がります。

今回は別の色の塗料を使用しましたが、基本は同じ色の塗料を使用します。同じ色でも、塗装直後と乾いたあとの色では色味が違うため、塗り残しの心配は無いのでご安心くださいね。

 

これで屋根塗装を終わります。

お疲れさまでした。

 

参考動画